2004年10月例会報告


 2004年10月13日の例会において、阿部哲夫氏のガーナ旅行(その2)「ガーナで感じたまま」と題する講演を聴講した。同氏には、本年6月のガーナ訪問を2回に分けてご報告願うこととなり、今回はその第2回となる。内容は同氏の満州経験、日米企業経験と言う豊富な経験をベースにガーナ旅行で感じたことを述べられた。話題提供と言う演者の狙い通り、出席者の活発な議論を呼び、予定した発表原稿の半分も説明しない間に予定の時間の3時間が経過した。今回は演者から詳報に加え、要旨の提供があったので掲載する。
講演中の阿部哲夫氏
2004年10月13日

講演の要約

1. 日本とイギリスの植民地経営について;
 満州とガーナを比較する限り、満州は日本防衛の色彩が強く、一方ガーナは原料・労働力搾取の傾向が強かったようにに見える。同じ植民地と云いながら、かなり性格が違う点考慮する必要がある。
2. 今後の日本の海外支援について:
 従来のモノ・ハード中心の支援を転換し、ソフト中心の手助けに重点を移す必要があるのではないか。日本成功の要因分析をベースにしたお手伝いが求められているのではないか。
3. 植民地とグローバリゼーションについて:
 グローバリゼーションの一つの側面は、‘規制をするな、自由にやらせろ’という所にある。無制限にこの考えが適応されると、圧倒的に強いところが有利になり、弱いところは決定的に不利になる(弱肉強食の危険性)。植民地時代と同じ事態が発生する危険性が高くなることに注意しておく必要がある。グローバリゼーションが無制限に受け入れられすぎている。
4. 土地改革と民主化について:
 ガーナを見ても、フィリピンを見ても、土地改革は民主化に不可欠な要因である。ところが土地改革には大変なエネルギーを必要とする。通常は革命とか軍部による強制とかがないと難しい。日本は明治維新時の廃藩置県と戦後の農地改革で土地改革を実現した。ガーナ、フィリピンなどは、どうしたらよいのだろうか。世界全体で考え得
るべき問題ではないだろうか。
5. マハティール著“立ち上がれ日本人”について:
 今回の発表の直前になって本書を入手、彼の考えが小生の考えとかなりの点で同じことを発見したので、急遽ポイントを抜き書きした。

ご講演の内容の詳細は右側の項目をクリック願います。
このレポートに対する各氏のコメントは左側の項目をクリック願います。

講演内容の目次 各氏からのコメントと阿部氏の回答
はじめに 五百籏頭 禮一氏から
日本とイギリスの植民地経営 青木 満男氏から
今後の日本の海外支援 千葉の留守番やさんから
植民地とグローバリゼーション 浅井 和子氏から
◆土地改革と民主主義 白井 哲之氏から
◆立ち上がれ日本人 新保満氏のカナダ通信と日本キリスト教団会報から
参考文献


copyright (C):1999 smile-kai, all rights reserved