2005年1月例会報告


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阿部氏と堀尾氏
 1月12日阿部哲夫氏が「デンマークのエネルギー政策に学ぶ」と題して発表を行った。内容は左上の本の内容をベースにした、デンマークにおけるエネルギー政策特に自然エネルギーについての説明であったが、エネルギー全体、特に「原子力発電について」も調査し、考察を加えていた。最近、鑑賞したという「東京原発」についても説明があった。また、各国のエネルギーに対する取り組みについても検討し、わが国の原子力政策についても論じられた。参加メンバーの知識と体験に基づいて活発な議論があった。コメントの一部は次の通りであった。
 1. 原発についての批判は少し神経過敏のところがある。開発にはある程度の失敗、事故は付き物だ。失敗、事故を針小棒大に取り上げて、折角今まで追いかけてきた原発プロジェクトを、ここで中止させるのはもったいない。
 2. 原発に力を入れようとしている中国などでは、日本の原発技術への信頼性が高く、中国に一基輸出された日本の原発に対するアフターサービスへの期待も強い。日本の技術系学生の中で原子力を専攻する学生が減少しつつあることなどを考えると、原発を日本のエネルギー源から外すことは如何なものか。こうした意見は分からないではありませんが、政府とか、専門家の姿勢は、こうした問題はおれ達に任せておけばよいのだ、ガタガタ言うな、と言うモノのように見えます。確かにこうした高度に技術的な問題などについては、多くの場合、専門家に任せる方が合理的だし、我々国民(即ち素人)としても楽です。しかし原子力(発電)のように高度に危険性を伴うプロジェクトについて、再々事故が起こり、起こらないはずの事件が発生すると、国民としても心配になります。政府、専門家の責任の一つは、高度に技術的なことを国民が分かるように説明して国民の支持を得る、と言うことも含まれています。これは民主主義社会にあっては特に重要なことです。これこそが説明責任です。日本の政府、専門家がこれからも原子力発電路線を採ろうというのであれば、
1. 他のエネルギー源と比較して何故原発が必要なのか、
2. 全体のエネルギー政策の中で原発をどの様なポジションに置くのか、
3. 他のエネルギー源をどの様に取り上げていくのか、
等について、国民の支持を得るような、分かりやすい説明をするべきですし、国民には説明を求める権利があると思うのです。今までの経験からいっても、本当に優秀な技術屋さんは、説明も上手でした。大体説明の下手な技術屋さんは、概ね技術屋さんとしても最優秀という人はいなかったように思います。

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デンマークという国・自然エネルギー先進国
原子力発電について
関連資料

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