2005年6月例会報告


ご講演中の片岡康昭氏
 平成17年6月8日(水)の例会に於いて片岡康昭氏から「亜光速宇宙旅行の世界」と題する講演をお聴きした。我々の体験できる高速乗り物と言えば航空機であるが時速1000KM程度である。これは古典的物理学(ニュートン力学)の領域で現象を説明することが出来るが、宇宙の恒星へ旅行する場合、光速でも何年もかかる訳で、光速に近い速度の乗り物が必要となる。その場合、古典的物理学では説明できない現象、すなわち、量子力学が支配する現象が現れる。片岡康昭氏は宇宙船に乗って窓から外を見るとどう見えるかについて相対性理論やドプラー効果を用いて解説した。説明に先立って、相対性理論とはなにか、ドプラー効果とはなにかについても解説した。また、ロケットエンジンの推進メカニズム、加速度、生物の加齢と亜光速旅行との関係についても説明した。いずれも難解な課題であり、出席者に十分理解されたか判らないが、夢が語られなくなった世情に、一石を投じた意味で出席者に感動を与えたのではないだろうか。

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