2008年11月例会報告


外国人のビジネスマンが見た日本社会(その2)

山本利久氏
 2008年11月12日(水)山本利久氏から「外国のビジネスマンが見た日本社会」(その2)と題するお話をお聴きした。
 
 本報告は本年7月9日に行われた同氏の「外国のビジネスマンが見た日本社会」(その1)に続くもので、1998年に日本経済新聞に『nippon ビジネス』の中からピックアップした内容を、まず紹介し、それに対する報告者のコメントを述べ、出席者と意見交換する形で進められた。ピックアップされたテーマは(1)背徳の責任は誰が負うか、(2)危機意識乏しい日本、(3)企業家は好まれない、(4)手続き減らし活性化、(5)「無形商品」質の差認めて、(6)今なお残る”鎖国”感情などであった。
 参加メンバーは米国留学経験、米国勤務経験、国際組織勤務経験、ヨーロッパ勤務経験など国際経験豊富な面々で、それらの実体験を含めて前回同様、活発な討議が行われた。元の材料は約10年前のものであるが、最新のコメントが述べられ、その後の10年間の変化についても討議され、グローバル化がかなり進む一方で、依然として10年前の指摘が生きている分野も多いというのが実感である。特に、ベンチャー企業の育成には根本の仕組み(企業の評価、育成のシステム、税制など)の整備が不十分である。これはわが国固有の文化、伝統や制度が大きく依存しているようである。最近、企業を根底から揺るがす「内部告発」や新たに定着しつつある「NPO」の活躍など新しい芽生えに期待したい。世界がグローバル化する中で、わが国の進路はどうあるべきか考える上で、取り上げられたテーマといい討論の内容といい非常に参考になった。
 今回も前回同様活発な討議が行われ、予定された内容の最後の部分は割愛せざるを得なかった。お話できなかった部分については今後、機会を見て別の観点からご報告がある予定である。

今回のレジュメ
前回(2008.7.9.)のレジュメ


copyright (C):1999 smile-kai, all rights reserved