2009年5月例会報告

素粒子物理学−対称性の破れ

堀尾 哲一郎 氏
小林・益川両氏−物理学会にて 使用した書籍の一部
 2009年5月14日(木)の5月例会で堀尾哲一郎氏から「素粒子物理学−対称性の破れ」と題するお話をおうかがいした。南部陽一郎氏、小林誠氏、益川敏英氏がノーベル物理学賞を受賞し、受賞理由のキーワードは「対称性の破れ」であり、専門家の間では普通の言葉であろうが門外漢にとっては興味をそそるキーワードである。この点を中心に、現在までの物理学の発展を概観しながら「対称性の破れ」の理解に挑戦した。世の中に存在する物質の基本単位は何か?宇宙の果てはどこか?ビッグバンて何だろう?一見関係なさそうな事象が相対性理論、量子論、加速器などによって次第に解き明かされつつ状況にロマンを感じる発表であった。本来であれば高等数学を駆使する分野であるが数式を使用せず、概要を把握するための工夫があった。前段の周期表などに議論が集中し、後半は駆け足の説明であったが議論が沸騰し、予定時間を大幅に超過した。

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