2009年9月例会報告

インクジェット技術で世界をリードする日本の技術力

野口 道弘氏(キャボット・スペシャリティ・ケミカル・インク)
 
講演される野口弘道氏 会場風景
 2009年9月9日(水)の9月例会は野口弘道氏から「インクジェット技術で世界をリードする日本の技術力」と題するご講演を拝聴した。400枚のスライドをプリントし各人の手元に置き、それらを適宜使用しながら質疑応答の形式で講演は進められた。内容は(1)インクジェットの原理と応用、(2)日本のインクジェットの歩み、(3)プリンテッドエレクトロニクス、(4)ナノマテリアル、(5)電子部品製造の為の印刷法について盛り沢山の内容であった。他の製品でも同様であるが一つの製品を製造するためには非常に多くの要素技術が関わっており、インクジェットプリンターの場合もインクジェットという主要部品部分のみならず紙送り技術など一見無関係に思われる技術が重要な要素技術となっていると聞いて驚いた。また、量産によるコストダウンが新規参入の障害となっていると聞いて大量生産と新技術の継続的な開発が、重要であることを認識した。野口氏は現在勤める会社で、ボストンと上海のR.&D.センターを行き来する超多忙なところ素人にも判り易くご講演を頂き深謝したい。

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