2010年10月例会報告
ヒートポンプについて 堀尾 哲一郎 氏 |
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会場風景 | ヒートポンプンの原理を 学ぶ実験キット |
2010年10月13日(水)に堀尾哲一郎氏から「ヒートポンプについて」と題する話をお聴きした。 ヒートポンプの理論は19世紀初期に発表されたもので、特別新しい技術ではない。当初は製氷に利用されたが、その後、冷暖房技術へと発展した。石油ショック頃まで、化石燃料の価格が安い時代が続き、暖房用としての利用は拡大しなかった。しかし、化石燃料の枯渇や価格の上昇が深刻となる一方、IC技術やインバーダ技術の急速な発展により、ヒートポンプの主要要素である圧縮器や熱交換器やその他の材料の性能が向上し、次第に実用化が現実のものとなった。更に、地球温暖化防止のためのCO2発生抑制機運と相まって、ヒートポンプに対する関心が高まり、非常に広範囲の用途に利用されるようになった。1のエネルギー投入により数倍の熱移動が可能な技術であり、洞爺湖サミットでもCO2排出を抑えるキーテクノロジーとして取り上げられた。今回はヒートポンプンの基礎と応用ついて概説し、2〜3の応用例と蓄熱との組み合わせや世界事情についても述べた。非常に身近な課題であったため講演当初から質疑が盛り上がり参加者の理解が深まった。 |
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