2011年3月例会報告
元気がいい東南アジア ー現状と将来の展望ー 中村 嘉孝氏 |
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東南アジア10ヶ国の地図 | |
2011年3月2日(水)中村嘉孝氏から「元気がいい東南アジアー現状と将来の展望ー」と題するお話をおうかがいした。 元気がいいと言われる内容として次の項目を挙げて説明された。 1. 高い経済成長 @ 外国企業誘致を積極的に推進してきた。 A 低廉・優良な労働力の提供を続けてきた。 B 比較的安定した政治情勢を維持 2. アセアンとしてのまとまり(自由貿易経済圏) 3. 諸外国とのFTA・EPAさらにはTPPへの前向きな取り組み 4. 10ヵ国間の違いはおおきいが、地域繁栄の陰で、あまり目立っていない。 出席者は東アジア並びに経済に精通した方が多く、内容の濃い議論が行われた。 たとえば、(1)経済成長の比較を過去30年で行っているが過去10年で考察した方がより実態を理解しやすいのではないか、(2)東アジア共同体構想は各国の経済差が大きく実現は難しく、いくつかの段階が必要であろう、(3)シンガポールのように人口も少なく、土地も狭い国の発展の主な要因は金融センターと知識集団である、(4)金融危機対応としてはチェンマイ・イニシアチブ(宮沢氏の発議)などが機能している、(5)メコン回廊と呼ばれる道路網は今後の発展に寄与するであろう、(6)国の区分けは言語より植民地支配が基になっている、等である。 |
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