2011年7月例会報告
東日本大震災と企業 山本 利久 氏 |
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お話しされる山本利久氏 | March21-27,2011号 | 2004.3.文春文庫 | ||
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BBC News ASIA-PACIFIC 16 March 2011 | 2011.6.講談社学術文庫 | 2010.10.講談社現代新書 | ||
2011年7月13日(水)山本利久氏から「東日本大震災と企業」と題するお話をお聴きした。3月11日に発生した災害はこれまでの災害とは全く異質な、近現代社会の新しい人災ともいえる。即ち、今迄の地震予知を超える広範囲の連鎖的地震が発生し、それに伴う津波被害も大規模で、近代技術の頂点に立つ原子力発電の5重の防御を簡単に打ち破り未曾有の複合災害を引き起こした。今回の被災地域はグローバルな生産を支える新しい生産拠点として急速な発展をしつつあっただけに、その影響は世界に及び世界的な関心は今迄に例を見ない高さとなった。この様な状況下で、現地に事業を展開している企業群がどのような被害を受けどのように立ち直ろうとしているかを理解することは世界経済にとって重要なことである。講師の山本氏は日経新聞記事や文庫本を中心に、海外の有力誌(Bloomberg Businessweek,BBC News,フランクフルター・アルゲマイネ紙など)の記事や写真を引用され、サプライ・チェーンやジャスト・イン・タイム方式の限界、等について非常に要領よく整理し解説された。出席者からは日本のマスコミの報道姿勢や優秀な頭脳集団の官僚組織の限界、電力企業の独占性等についてグローバルな状況との比較で議論され有意義であった。 |
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