2014年4月例会報告
古代から中世にかけての日本の神と仏 (神仏習合を中心に) 松崎 昇氏 |
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ご講演される松崎 昇氏 | |
2014年4月24日(木)松崎 昇氏から「古代から中世にかけての日本の神と仏(神仏習合を中心に)」と題するお話をお聴きした。八世紀後半から9世紀前半にかけて全国各所で神身離脱(神々による仏教帰依の願い)が起こった。これが神仏習合現象の初期段階である。なぜ、このような現象が起こったかについて@この時代の「神」とは、いかなる存在か、A神(神祗信仰)と仏(仏教)は、どのように遭遇したか、B神々が望んだとは、どういうことか、について説明があった。神身離脱に続いて、神仏習合の第2段階として御霊信仰が発生する。これと関連して菅原道真の怨霊、御霊会や八幡神について説明があった。10世紀になると、神仏習合は更に進展して、本地垂迹説が成立した。そして、中世日本紀として、天照大神と伊勢神宮での神仏隔離について神話が作られた点についても説明があった。 |
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