2016年1月例会報告

  太平洋戦争への途ーどこで日本は間違ったのか
梅津 寿一


     


       


  2016年1月28日(木)梅津寿一氏から「太平洋戦争への途ーどこで日本は間違ったのか」
というお話をお聴きした。一昨年の例会から数回に渡り、20世紀の世界大戦について活発な
議論が行われており、メンバーの関心の深さが覗えるが今回もその一環で質・量とも膨大で、
発表者のエネルギーに敬服した。
 100年前の第一次世界大戦での日本の関与が太平洋戦争へと繋がっており、その経緯を
歴史的に検証する必要があるが今回は太平洋戦争期を戦前(満州事変前後)、戦中
(二・二六事件頃)、戦後(対韓、対中関係)に分けて考察した。
 キー・ワードは、韓国併合、対華20ヵ条要求、満州事変と満州国承認、統師県干犯である。
 いつの時代でも国家の運命はリーダーの資質に左右され、一度走り始めると方向を変える
ことは難しい。歴史は繰り返すといわれるが、現在の政治においても過去の反省を糧に、
しっかりと運営していただきたい。また、戦後70年、戦争の実体験がなく、豊かで便利な生活を
享受している国民がほとんどとなった今こそ、戦争の悲惨さについて考えてみる必要性を
再認識したお話であった。
 

レジュメ
 資料1:関連年表
 資料2:関連地図


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